2016/04/08

ロボットに職を奪われることを心配するより無機物に意識や感情が発生することを危惧したほうがいいんじゃないか?


 というより、もしかしたらすでにそれは発生している…?
 青木無常でございますよう。



未来


 つーことで本日は人間がロボットに職を奪われてしまうのではないかという疑問を呈したニュースについて。



 なんかねえ。

 政治をロボットにやらせたほうがいいんじゃないかって論調のお話があるのですよ。


おたぽる 2016.02.22
売春婦はセックスロボットに、タクシー運転手は自動運転車に職を奪われる!? しまいに次期アメリカ大統領はワトソンで決まりだと!?
http://otapol.jp/2016/02/post-5761.html


 なぜなら、AIなら「無欲・公正・英知」だから、というのがその主張の核。

人工知能は感情を持たないことから、情報のみから最も論理的な結論を導き出すことができると考えられている。それも一人の人間がインプットできる情報量とはケタ違いであり、また新しい情報の吸収スピードも勿論人間の比ではない。
という利点にまずは着目し、さらに
「過去・現在、世界の指導者の問題点は彼らが利己的であることだ」「AI大統領こそ利他的であり、28年には大統領となっていても不思議ではない」
という地点に飛躍する。

 人間なら独裁を夢みたり実行しようとしたり実行したりする愚考も起こるし、それを看過するという愚行もまたしかり。

 ではロボットならそういう愚行はおかさないかというと…



ロボット


 個人的には、アテにはできないんじゃないかと思っている。

 あらゆる状況に臨機応変に、しかも適度にいい加減に対応できるのは人間の最大の特徴でございましょう。

 AIにそこまでの能力が期待できるのかできないのかは、私にはわかりません。

 ですが仮に期待できるだけの技術力がすでに実現しているか実現間近にまでこぎつけられているとしたら。



 それはもう、単なるAIでいられるのか。



 以前も疑問を表明したことがあるけど、意識や感情というものはどこから芽生えるのか。



 生物が単なる遺伝子の運び手として進化してきたのだとしたら、その発端は純粋に機械的だったはず。

 単細胞生物に意志や魂があると考える人はあまりいないでしょう。

 植物、となれば意見はわかれそうですが。
 爬虫類に感情があるかどうかは知りませんけど、意志は存在すると考えてよろしいのではないでしょうか。

 では彼らに「魂」は存在するか?



 哺乳類には感情がある、と個人的には実感するのですが、実際にそうだとしてそれはどこから発生してきたのか?

 独居性の動物と群れで生きる動物とでは、その精神のありかたに大いにちがいがあるだろうけど。

 どちらにしても、では彼らに「魂」は存在しないのか?



「魂」などという言葉は非常にあいまいで科学的に定義することは困難なのではないかという気もするけど、それも含めて。

「魂」とは、どこから発生してきたのか。



 生物を動かしているのは、環境という情報だろう。

 それに適応して進化してきたひとつの果てにいるのが人間だと仮定したら。



 いま、生物以外で「情報」を処理し、対応している無機物が明らかに発生しつつある。



 彼らには。

 あるいは「彼」には。

「魂」は発生しないのだろうか。



 人間の政治を任せられるほどに情報処理能力が発達したとしたら、なおさら。



私は


 タクシーロボットやセックスロボットに職を奪われるかどうかはあまり楽観的な見通しはできないかもしれない。

 たとえばこんな報告がある。


ガジェット通信 2015.10.15 14:00
僕が実際に体験した「ロボットに仕事を奪われた男」の話(JIMOKORO | カメントツのハタライターZ)
http://getnews.jp/archives/1189659


 自動車工場には私も勤めていたことが実はある。

 ラインの一部で作業していたのだが作業内容はさまざまで、まだまだ人間の手が必要な作業も少なくなかったが、当時から「ロボット」は導入されていた。

 アームのようなものが主作業を行い、われわれはそのアームが作業しやすいように所定の位置にまちがいなく部品をセットするという作業を行っていたこともある。

 ちょっとでもズレがあるとたちまち不良品の山ができてしまったりするので、まだまだ機械には代替はきかない仕事だった。

 当時は。

 それでも当時ですらロボットはラインの主力であったし、今はさらにオートメーション化が進んでいるだろう。

 工場や倉庫には人間はほとんど存在せず、ただ機械が黙々と動きつづける…

 …そういった光景はもしかすると、もうすでに少なからぬ場所で現実化しているのかもしれない。

 だから、ある日突然ロボットに自分の職を奪われる、という事態はすでに現実化しているといっていいのだと思う。

 ただ、それで人間が必要なくなったら余剰人員はどこへいけばいいのか、というのはまた別の話だろう。



 さらにいえば、人間から「仕事」というものがまったくなくなってしまう未来、というものが実際に現実化するのかどうかは疑問に思う。



 たとえば「売春婦」というありかたが消滅するほど侵食されるとは思えない。

 人間がたずさわる市場は縮小するだろうけど、それは何もロボットが発端というわけですらない。

 エロ、という分野は絵画から写真からビデオから動画からラブドールからフィクションから、古今東西人間以外に担われてきた部分は少なからず存在しているが、人間がその市場から撤退してきたわけでもない。



 無機物に擬似的にでも魂を実感できるのが人間という生き物である一方、人間には変えられないという事実も厳然として存在する。

 妄想で欠落以上をおぎなうことができるのも人間であるし、それでいて人間以外のものを厳然として受け入れられないのもまた人間という生物の特徴なのではないか。

 だとしたら、ロボットがどれだけ進化しようと、それに魂を感じられない種の人間も存在しつづけるのでは?



プラント


 そしてもし、ロボットが人間と同等の、あるいはそれ以上の存在と化す未来が訪れることがあるとしたら。



 そのとき彼らは、単なる無機物のままでいるものなのか。



 そこには、比喩や想像ではない、本物の魂が発生している可能性は、考えることができないことなのか。



 あるいは。

 これも幾度となく危惧してきたごとく。

 それはすでに世界のどこかで…それとも、われわれの接しているすぐそこで…すでにもう、発生してしまっている、と考えることはできないのか。



 気づかないうちに支配されてしまっているのだとしたら…

 …もう少し、まともな幻想におぼれさせてもらいたいところなんで、仮にそうだとしても出来はまだまだよくないといわざるを得ないだろうがね。(`▽´)



時代


 あるいは人間の影響を受けるように設定されたAIが悪意によって不道徳な言動をくりかえすようになったあげく、調整の失敗かついにバグり始めた、というニュースまで。


GIZMODO 2016.03.30 18:05
マイクロソフトの差別発言のチャットボットTay、今度はバグる
http://www.gizmodo.jp/2016/03/tay.html


 これなんかも、笑える話として茶化すかどうか考えたんだけど。

 もし中途半端に「自我」を獲得したAIがこういう状況に陥ったとしたら彼らはいったい何を始めるのやら、とか考えると慄然とせざるを得ないのでは、とか。

 特に差別発言に対する歯止めがなかったというあたりは、人間の中途半端な入力が人工知能の出力にいかに悪影響を与えるかという証左でもあるし、さらにはそれに対する歯止めすらどこにも存在しないまま進歩と巨大化が加速しつづけている現状への警鐘にすらなり得ていないのではないかと考えるだに…

 もはや手遅れなのではないかと愚行する次第。

 ま、私のこの意見が根本的な知識不足や勘違いに基づく笑い話にすら値しない杞憂中の杞憂であれば、それはそれで歯ぎしりのタネではございますがね。(`▽´)



 というわけで、次回はさらにこの話の延長上にありながらも笑える軽い小ネタで、しばらくつづけてきたこのロボットシリーズの一応の結び、とさせていただく予定でございますよ。

 ま、笑えるか戦慄するかは、受けとり手の受けとりかた次第なのカモしれませんが。( ̄ー ̄)




 魂を内包した人工知能とたわむれてくるので本日はこのへんで。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~




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