2016/01/28

二時間の「人工冬眠」。血液を生理食塩水にまるごとおきかえても人間は生きられるのか?


 いわゆる「コールドスリープ」というヤツですな。
 青木無常でございますな。



 凍てついた眠り。







 冬になって寒くなると私ゃ毎年思ってるんですが。
 なぜ人間は冬眠できないんだろう(´_`。)、と。

 寒くてからだも動かしたくないのに生きて起きて活動して生活しなけりゃならない人間なんて生きものは、クマなどの冬眠する動物に比べてなんと理不尽な生きかたを強いられているのだろうと。

 そりゃ切実に思っているのですよ。



 しかしWikipediaによると人間の場合は低体温に陥ってしまうと自力で正常に復温できなくなるし心臓も停止してしまう機構になっているのだとか。



 というようなことを嘆いておりましたら、どうも人工冬眠につながるかもしれない医療技術が臨床試験に向けてスタンバイしているらしい、というニュースを発見いたしましたのでございますよ。


lifehacker 2014.06.12 19:00
実用化も間近。人工冬眠の技術が救急医療の現場を変える
http://www.lifehacker.jp/2014/06/140612coldsleep.html






 人工冬眠というのはSFでよく出てくるとおぼしき概念。

 代表的な例としては、長期間にわたって移動しつづけなければならない宇宙航行下で、人体を冬眠に似た状態に落としこんで生命を維持し老化を遅らせながら目的地への到着まで待機させる、というような用法ですかね。

 また近年では不治の病などを未来の医療に託すべく人工冬眠状態で現在をやりすごさせる、というような「片道のタイムマシン」的な用法も現実的に望まれておりますね。

 死体を冷凍保存して未来の医療技術での復活を期する、というサービスもあるそうですが今回はこれは除外。







 この人工冬眠に似た「緊急保存と蘇生(Emergency Preservation and Resuscitation)」という方法に関して、臨床試験を開始した外科医のグループに関するニュースが、上のリンク先の記事なのでありますよ。

 具体的には、

まず患者の血液をすべて抜いて、冷たい生理食塩水で置き換えます。体を低体温状態を保ち、冬眠状態に入っている間に外科的な治療を行うというもの。

 つまり、未来の医療技術に丸投げするというような話ではなく、現在の治療過程におけるひとつの手法ということなのでしょうかね。

 人体は低体温状態になると酸素の消費量を劇的にさげるのだそうです。

 細胞が活動を止めるので、酸素がなくても大丈夫(に近い?)状態になる、ということらしい。

 しかも、組織や器官へのダメージも残らない…と、記事には書いてある。



 具体的な方法としては、血液を冷温の生理食塩水におきかえる…のだそうです。

 えええ?







 想定されている外科的な治療は、

銃で撃たれたり、刃物で刺されたり、貫通傷のある患者
が対象とのこと。

 心臓も停止していて体内の血液が50パーセント失われており、緊急処置として胸部が開かれ心配蘇生法が施されている、という前提だそうで。

 この患者を救うべく、血液を生理食塩水におきかえて人工的な低体温状態に落としこみ、しかるのちに外傷の処置を行う。







 手順としては大型のチューブを大動脈に通して冷温の生理食塩水を心臓経由で脳に送る。

 これは脳のダメージを抑えるため…なのかな?

 その後、全身の血液もすべて生理食塩水に置き換えてしまう。

 で、現在の技術ではこの状態で2時間の猶予をひねり出すことができる…ということなのかな。

 わしゃ医学知識まるでないので、誤解があるカモですが。(^_^;)







 この場合の「人工冬眠」で期待されているのは、通常なら酸素の供給が断たれると4~5分しか生きられない脳をもう少し長時間維持させるのが眼目、ということ…なんだろうか。



 いろいろい疑問はあるのですが、一番よくわからないのは、血液を生理食塩水に「ぜんぶ」置き換えてしまっても人間って生きられるのか、という部分。

 感覚的に、そんなことが可能なのかどうか。

 どうも得心がいかない、というか…。



 とはいえ、このニュースが流れた時点で臨床試験の前例はなかったとのことなのですけど、それは裏を返せば適合する患者さえ現れれば即試行することができる、ということなのでしょう。



 …わしの欲する「冬眠」とはかなりちがうけど。(`▽´)







 Wikipediaの「コールドスリープ」の項では、すでに一週間程度のコールドスリープ状態が実際に成功しているという記述も見つけたんですけど。


 いずれにしてもハインラインの『夏への扉』的な状況が実現するまでにはまだまださまざまなハードルがありそう…(´ω`。)



 そもそも動物の「冬眠」と「睡眠」とは別のものという説もあるらしいし、実際のところなんて想像の域をまるで出ちゃいないってところなんでしょうけど。



 冬眠しているときに夢はみるのか。
 ヒトが人工冬眠の状態に陥っているときに、夢はみるのか。
 それはいい夢なのか。



 どうあれ冬眠できないし不貞寝してくるので本日は以上。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~












0 件のコメント:

コメントを投稿