2015/11/08

袖か? 首か?


 ふるのは何か?
 青木無常でありますよ。







 本日も、結論とかは出ていません。
 単なる疑問の表明。
 追究はいっさい、くりかえす、いっさい、しておりません。

 だから、なんかご存知でしたら逆にぜひ教えてくだしゃんせ。ほほほ。

 無責任? そのとおりだよ?







 フラれたら凹むよね。

 告白なんて言葉自体に重さが内包されているわけだし。
 大なり小なり自分そのものを賭けてのぞむ場合がほとんどだろうし。

 オチこんでばかりもいられないけど、やっぱり衝撃は大きすぎて、立ちなおるだけで何日も、あるいは何ヶ月も…

 …とかいう話ではござんせん。



 たぶん、日本人なら最初の一文「フラれたら凹むよね」で、ほとんどすべての人がこちらの意図どおりの受けとりかたで話の意味を理解していてもらえると思うんだけど。

 もちろん、異性に(いや、別に異性でなくともいいわけだが(^_^;))、交際を打診とかして断られること。

 これ以外の使用法も可能は可能だろうけど(たとえば仕事をもらえなかったり就職に失敗した場合に「フラレた」と使うとか)、そもそもベースは男女の関係からの発想だろうし。







 でも、ちょっと待った。



「フル」って、何?

 おそらくはたいてい「振る」という言葉を連想しているのだろうけど。
 じゃ、何を振るの?



 …というようなことに、ある調べものをしていてたどりついてしまいました。



 正確には、なにを「振る」のか判然としない、という中途半端な着地点に、着地してしまったのでありますよ。



 ご存知ですか?
「振る」のは何か。
 もしご存知でしたら、ホントにホントにぜひぜひご教示いただけないものか、と。

 よろしくね。







 ともかく、ことの始まりは、こういうページにたどりついたから。


理由ある太郎メモ
交際を断ることを「ふる」という理由は?
http://rikutu.com/riyuu/003/shake.html


 このウェブサイトは「理由ある太郎」という、かつて存在したらしいテレビ番組のファンサイトで、番組で放送された内容を検証・補足したものらしいのですが。

 上のページでなされている解説によると、

男女の交際を断ることを「ふる」という理由は、江戸時代の「遊女」に深く関係しています。
ということなのだそうな。

 当時情報発信の場でもあった遊郭で、男性客の要求を断りたいときに遊女が

顔を振ることで「イヤ」という意思を表現
していたことから、「ふる」という言葉が生まれたのだ、と記載されている。

 ふうん、なるほど。
 と私は思ったのですが。

 要求を断るときに首をふるしぐさって、江戸時代に端を発していたとなると…かなり歴史の短いしぐさなんだなあ、とか。







 ところが、であります。

 ところが、なんとなく違和感を感じつつも調べものをつづけていると、別の説が出てきてしまったのでございますよ。


日本経済新聞 電子版 2013/2/12 6:30
男女関係の「ふる」「ふられる」 何をふるの?
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDB05001_V00C13A2000000/


 こちらによると、「ふる」の用例は江戸時代前半に見られ、具体的には「物」を前後左右にすばやく動かす動作からきている、とまず出てくる。

 えええ?

 なんか小学館の「日本国語大辞典」にそう書いてあるんだそうです。





 ニュース記事からもすこし正確に引用すると、

振るという動詞の意味として同辞典が最初に載せている「物の一端を持って、何度もはやく動かす。全体を前後左右に数回、すばやく動かす」動作からきているという

 んんん…
 よくわからない。

 そもそも「物」って、具体的には何?
 それともなんでもいいから、何かをぐちゃぐちゃすばやく振り動かせば、

「嫌って相手にしないようにする。特に男女の間で冷淡にする。遊女が客の意に従わない」
という意思表示になるわけ?

 という疑問に対する解答はどこにもないまま(^_^;)、

ふる・ふられる、の語源は、この振る動作から派生して、相手の思いを振り落とすような感じの意味で使うようになったと考えるのが自然
と、ニュース記事はつづけてしまう。
 そしてさらなる困惑を助長するかのごとく、

どうやらそれだけではなさそうだと思わせる古い資料がある
などと、こちらの脳みそをぐにゃりとひん曲げるかのごとき傍若無人な文言が。(^_^;)







 で、1917年に発行された小冊子に、こんな記述があるのだ、とつづけられるわけ。

 ふ・る(振) 男女の痴情にいう。芸娼妓などが客の意に従わぬこと。冷ややかにもてなすこと。嫌って袖を振るとの意。
 なるほど。
「物」をぐちゃぐちゃ振られるよりは、袖のほうが若干理解しやすい。感覚的にも。

 だが結局、どっちなんだ? というしごく当然おそらくはだれにでも浮かんでくるであろう疑問には、やはり答えが示されていない。(´ω`。)

 やれやれでありますな。







 しかもさらに始末の悪いことに。

 この「袖を振る」というしぐさは、万葉集の時代には逆の意味で使われていたのだ、とつづいてしまう。(^_^;)
 をいをい。(`▽´)

 古典とかある程度まじめに勉強していたらたぶん記憶を刺激されるだろう、額田王(ぬかたのおおきみ)、という歌人。

 このが額田王さんが詠んだ歌に「袖振る」という言葉も出てきていて。

 このしぐさが求愛表現であったということらしい。



 具体的に、どんな具合に袖を「振って」いたのかについては言及がない。

 ここらあたりもなんとももどかしいのだが。(^_^;)






古くから日本では、袖には魂が宿るとされてきた。「袖を振ることは相手の魂をひきよせるしぐさだとの見方もある」(王朝語辞典・東京大学出版会)。
という興味深い記述もあるので、もしかしたらこの行為自体に呪術的な意味あいがかつては存在したのか、という伝奇的な仮説に(強引に?)結びつけることもできそうではある。



 が、結局ニュース記事は
当初は好き、という思いを示すために行った袖振りが、なぜ嫌いを示す動きに転じたのかは定かでない。
などという。
「結局よくわかんないんだ~、ごめ~ん」的な。(^_^;)

 ひとさまの疑問を惹起しておいて無責任に放り出してしまうかのごとき、崖の中腹を着地点に選ぶような暴挙で締めくくられてしまっているのである。(`▽´)







 首か? 袖か? それとも「物」なのか!?

「物」だとしたら、具体的になんなの!?

 あるいは、もっと別の何かなの!?
 !?
 !?
 !?



 という疑問にも、私のもとにはこれ以上の解答はさしあたり存在しない。



 んだから、わしもここで放り出します。放り出す。出す出す出すったら出す。
 あ。なにか別のものが出てきちゃった。てへぺろ。 (何が出てきたかについては、ご想像におまかせしますひひひ)






 というわけで、なんか情報あったらホントにホントにぜひ教えてくださいね?
 別に何も出しゃしませんが、多少感謝してあげます。多少。(^-^)



 と殺人パス出しっぱなしで本日はこのへんで。(`▽´)
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~












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