2015/11/26

黒い淑女は成層圏をも飛び超えて、はるかな天へと飛翔する…アメリカの偵察機「ドラゴンレディ」は着陸するときも命がけ


 命がけなのは軽量化をつきつめたからだとか。
 青木無常でありますよ。



 ドラゴンレディとは、黒い機体のアメリカのスパイ用高高度偵察機、ロッキードU-2の愛称。

 成層圏を飛行できる能力を有したグライダーのような主翼形状が特徴の機体で、軽量化と非常に小さな空気抵抗によりその性能を実現させたのだそうです。





 あまりにも高空を飛ぶためにパイロットは宇宙服とほぼ同じ性能の特殊な与圧スーツを着用する必要があるらしいのですが…

 ほかにも一点。

 非常にパイロットには負担を強いるであろう、きわめて異形な特徴があるんです。

 その特徴とは…?


GIZMODO 2015.10.18 20:00
黒い偵察機ドラゴンレディは思ったよりも着陸が大変…
http://www.gizmodo.jp/2015/10/post_18515.html


 着陸がたいへん、とニュース記事のタイトルにはありますが、たいへんどころじゃないんじゃないかと個人的には激しく思う。

 なぜかというと…

 …まあとにかく、まずは動画をご覧いただきましょうか。


How the USAF pilots and chase cars land the U-2 Dragon Lady



  自転車と同じ!

 ご覧のとおり、滑走路に車輪が接地しても安心できない。

 なぜなら、通常の航空機とは異なり車輪が二箇所にしか存在しないから。

 自転車と同じですな。

 前輪と後輪だけで機体を安定させながら着陸・減速しなければならないので、不安定きわまりない。

 機体の後ろに車を走らせ、地面まであとどのくらいかとか逐一教えてもらいながらでないと接地すらできないようなのであります。

 さらには充分に速度を落としたところで翼端を地面にすりつけながら停止。

 動画を見ていると作業員が数人がかりで、接地していないほうの翼端によってたかってよじ登ったりしていますが、この行程を経て補助輪を装着してからでないと、滑走路からの移動もままならないようで。







  軽量化をつきつめたあげくの…

 なぜこんな異形の構造になってしまったのかというと、偵察機という特殊な属性のため。



 高高度を飛行すべく徹底した軽量化がはかられ、その結果車輪が胴体前部と後部の二箇所にしか存在しないという異様な構造になったのだとか。

 車輪一箇所分すら節約しなければならないとは…繊細なものなのでありますなあ。


  黒いジェット機事件

 さらには軽量化の一環として機体外壁もきわめて薄く作られていたため、ミサイルの直撃をくらわなかったにもかかわらず撃墜されてしまうという事件も起こっているようです。







 昭和34年(わしが生まれる前ですな(^_^;))に藤沢飛行場へ不時着したにも関わらず、当初は全国紙での報道はなく、のちに「黒いジェット機事件」として物議をかもしたこともあるようです。

 撃墜されたのは、翌1960年。

 領空侵犯でソ連領空内を偵察飛行中に地対空ミサイルによって迎撃を受け墜落。

 この機体はどうやら藤沢に不時着したものと同一だったようですが、さらに数奇なのは墜落の経緯。


  外壁の軽量化が激しすぎて…

 それはミサイルの威力によるものではなく、あまりにも機体外壁が薄かったために爆風による衝撃波に耐えられなかったからなんだとか。







 古い機体ですが後継機が退役した現在でも用いられているそうで、偵察衛星よりはるかに近距離からの情報収集が可能であるためより精度の高い情報が収集できるからなんだそうですよ。

 だから偵察以外にも、NASAとかで大気の測定などの研究用とかにも使用されているんだとか。



 藤沢に着陸したときは、どうしたんでしょうねえ。

 当然サポートする車とかもなかっただろうし、パイロットは勘と経験だけで自力で着陸・減速したんでしょうか。



 わしゃ自転車の両手手放し運転すらできんので本日はこのへんで。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~












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