2015/10/21

世界初の「試験管ベビー」が語るニュースがひっそりと…


 いまとなってはなつかしい響きすらあるカモ…
 青木無常でございますよ。



 科学的な興味だけではなく、宗教や政治などにも絶大なインパクトを残した体外受精という技術が初めて現実化したのももう、40年近くも前のことになるんですねえ。







 その、世界初の「試験管ベビー」ルイーズ・ブラウンさんがその後の人生をみずから語った興味深いニュース記事をご紹介いたします。



 ネタばらししてしまうと、特別なことはなにひとつなかったようです。


GIZMODO 2015.08.07 21:00
世界初の試験管ベビーは37歳、その人生を語る
http://www.gizmodo.jp/2015/08/_37.html


 まあ特別なことはなかったといっても、生育の過程で異常事態が発生したとか念力や読心能力があったとか、魂がないことが判明したとかそういうことはなかった、という意味。

 新人類の先がけとしてわれわれ旧人類を滅亡させるためにひそかに秘密組織を結成して粛清の陰謀をめぐらす! とかももちろんなし。







 ただやはり、世界初の技術の結晶という立場である以上、さまざまな好奇や偏見の視線にはさらされてきたようですね。

 そのあたりについては彼女はさらりとふれるだけにとどめています。

両親は私が4歳の頃に、私が帝王切開で産まれてくるときのフィルムを見せてくれました。また、ありがたいことに、早めに事情を説明してくれました。おかげで、私は他の人と違う方法で生まれてきたことを理解し、学校でヘンなことを言われても、常にマスコミが興味を示してくるワケもわかっていました。
もちろん、あなたがいま読んでいるこの記事自体もまた、好奇や偏見にほかならないわけです。







 彼女をとりあげた医師は彼女のことを「ふつうの赤ちゃん」とコメントし、いまは亡き彼女の両親もまた彼女が“平凡”な人生を送るだろうと予想していたそう。

 そしてそのとおりに彼女はふつうの、幸福な家庭を築いたとのこと。

ちなみに、私自身は自然に妊娠したのでIVFは必要ありませんでした。



 同姓カップルや高年齢女性への福音ともなった人工授精や体外受精などのさまざまな技術は最近ではかなり身近になってきているらしいですね。

 もしかしたらわれわれの身近にもそういう形でこの世界に生まれてきた人が存在するのかも。

 というよりはもしかしたら、これを読んでいるあなたから、自分がそうだよ、とあっけらかんと(あるいは苦渋にみちた口調で?)告げられることもあり得るのでしょうかね。







 情念の歌い手、という意味で私が好きなロックヴォーカリストのPANTAさんに「ルイーズ」という名曲があります。

 サイバーパンクのさきがけのような世界観でハードに、かつ世紀末的・退廃的に語られた「ルイーズ」は、フィクションの域を出なかったようですが、それはそれでひとつの世界を構築していたわけですけど。



 現実の科学の申し子たちはよくもあしくもごくふつうの、バラエティに富んだ人間そのもの。







 記事中にあるルイーズさんの結びの言葉は印象的で、平凡であるゆえに感動的な余韻に結びついていきます。

そして大人になり、私は普通の女性になりました。私たちは、普通の人間です。ただ生まれてくるのに、科学の力を少し必要としただけなんです。


 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~












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