2015/09/09

火星移住者を募集していた「Mars One」がにわかに怪しさを激増させてきた件


 なんか詐欺の可能性も濃厚になってきたんだとか。
 青木無常でございますよう。







 夢もへったくれもない話でありますなあ。

 まあもともと、その「夢」の部分をとっぱらって考えれば、怪しいっちゃ怪しい話でもあったわけですが。




  ☆そもそも「火星移住計画」とは


 以前このブログでも紹介したことのある「火星移住計画」。

 オランダの非営利団体「Mars One」が、人間を火星に移住させることを計画して希望者を募集している、という内容の話でありました。







 当初「Mars One」の専門家とリアリティ志向のテレビ番組の視聴者が選考作業を行うとの話で、

出発前には少なくとも8年間の訓練が行われる。その内容は、作戦のシミュレーション、移動が制限された環境での訓練、電子機器の修理方法の学習、基本的で重要な診療技術の習得など
等という計画が発表されていた。





 さらに移住に先行して物資なども火星に送付する予定だったらしいが、そのタイムテーブルは「2016年」となっていた。
 来年であります。




  ☆帰還予定なしの片道旅行


 で、一番目をむく部分が。

 片道旅行で、地球への帰還の予定がない、という部分。







 とはいえ、たとえそれが事実だとしても、火星に骨をうずめるつもりで応募する猛者は少なからず現れるのではないか、というのが私の感想ではありました。



 ただ、法律的に実現が可能かどうかという部分はその後の記事で言及はしたことがあるものの、そんなに深くは考えていなかったのもまた事実。





  ☆「非営利団体」がそんな計画を主催できるものなのか


 だけどよく考えてみると。

 非営利団体が勝手にロケットで火星に向けて物資を射出したり。





 宇宙に出る人間を(しかも帰還予定なし)勝手に募集したり。

 おそらくは過酷にならざるを得ないだろう訓練をほどこしたり。

 ましてやそれをロケットに載せて実際に打ち上げたり…できるものなのだろうか、という疑問はわく。







 たとえば訓練などはそういう行為が違法とされたり非倫理的と非難されたりしないような国を選出して行うことはできそう…?

 宇宙へ人を送ったりものを打ち上げたりする行為を制限する法律や団体はなさげ…?

 自国民にそういう行為を許さない国ならありそうだけど、じゃあ本人が承知の上で宇宙にいこうとしているのを禁止することはできるのか…?

 そもそも火星に勝手に施設を建造するような行為を諸国が黙って見過ごすか?







 とかいろいろシーソーのように推測は揺れ動きつつ定まらない感じではあったのだが…




  ☆実は詐欺だった…?


 しかし、世界に向けてこれだけ大々的に発表された計画がまさか…


GIZMODO 2015.03.18 13:00
火星移住計画「Mars One」は壮大な詐欺? 候補者が告発
http://www.gizmodo.jp/2015/03/mars_one.html#cxrecs_s


 …単なる詐欺の可能性がある、などとは、ちょいと想像の外でありました。







 計画が2023年から2025年に変更になった、という部分はまあ充分ありそうな話だとしても。

 選考がたった10分のSkype面接?




  ☆ネットショップじゃあるまいし…


 で、その選考プロセス(?)を「1ラウンド」通貨するごとに「ポイント」(はあ?)がもらえる?


The Mars 100 - Mars One Astronaut Selection Round Three Trailer

※2015/02/15にYouTubeのチャンネル「MarsOneProject」がupしたトレーラー


 さらにポイントを増やしたい場合は

Mars Oneのグッズを買うか、寄付金を払う
…ってなに?

 そもそも「ポイント」ってなに?
 それ増やさなきゃ今後の選考に影響するとか、そういうもの?

 で、それを増やす手段が「金」?







 インタビューに金銭が出たら利益の75パーセントを寄付?



 さらには、資金提供を予定していたテレビ制作会社は手を引いたんだとか。




  ☆垣間見えてきた「Mars One」の実態


 つまり、資金がほとんどない。
 らしい。

 さらに、宇宙計画を実現させるだけの技術力もなければ委託できる当てもない。
 らしい。

 訓練施設も計画はない。
 らしい。







 ま、詐欺とはいえないまでも、実現するための最低限の青写真すら計画されていなかった、と考えてよさげな雰囲気。

 テレビ局が見限ったとなれば、この団体にその能力がないと判断された証拠ではないのか。




  ☆見る前に飛べ、とはいうものの…


 こういう話は現実的な問題をいくら事前につめていってもキリがないことはまちがいなかろう。





 とにかく「まずは走りだす」のが絶対的に方法論としてまちがっているともいえまい。

 むしろ動かしながら問題をクリアしていくほうが実現の可能性は高いのではないかという見方もできる。



 それにしても、最低限クリアしておくべき部分は、あるだろうね。




  ☆現実に敗れた、というより、そもそもずさんすぎたのか


 どうやら、そのあたりがちゃんちゃらてきとーで、いってしまえばテレビ局頼みの無計画きわまるお粗末な話だった…という可能性が濃厚になってきた。

 …のカモしれない。







 やれやれである。

 ずさんさによってロマンが粉砕されるニュースなど、正直あまり目にはしたくない話なんですけどね…



 火星のプリンセスと冒険してくるので本日は以上。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~












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