2015/07/02

天に唾棄


 昔、歩いていたらいきなり肩を「ガッ」とつかまれたことがある。
 青木無常でございます。



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 それは旅行で、インドの聖地ヴァラナシの街路を歩いていたときのことでした。

 旅行の行程もなかばにさしかかり、疲労が蓄積して。

 知らない街を歩いている昂揚感もなく、ただただ惰性で疲れ果てたからだをどうにか前方へ前方へと、歩くというよりは重荷をいやいや移動させている、というような状態でありました。

 後方から、いきなり肩を「ガッ」とつかまれた。

 なにごとかとふりかえる余裕すらなく、そのまま疲労困憊したわが肉体は側方へとおしやられ。

 否も応もなし。


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 まるでゴミくずのごとく道の端へとおいやられておりました。

 邪魔だったのでしょうな。

 憤然と私の横を通りぬけてのっしのっしと去っていったのは、サリー姿の女性でありました。



 身なりのよさげな、すらっとスリムな良家の奥方、といった雰囲気の女性でしたよ。



 たしかに道はせまかった。
 疲れ果てていた私の歩行速度も、お世辞にも速いとはいえなかったでしょう。

 しかし…いきなり肩をつかまれて横に押しやられる、となると…



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 こんな経験は少なくとも、日本ではしたこともない。



 インドでも、日常的に起こったとはいえません。
 覚えている限りではせいぜい二、三回。

 しかも、ぜんぶ相手は女性でした。

 かっぷくのいいおばちゃん、というわけでもなかった。



 この国では、案外女性が強かったりするんだろうか、とぼんやりとした感想を抱いたものでありました。



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 思わず舌打ちをしたくなる状況というのは、日本でも山ほど存在すると思うんですけど、そういうときにどうしていますか?

 しかたがないとあきらめる?
 顔くらいはしかめる?
 きこえよがしに舌打ちしたりする?
 それとも、後方からだしぬけに肩をガッとつかんで…


Pouch[ポーチ] 2015年4月22日
「道でイラっとする、他人の行動」 誰もがやってしまいがちなアノ行動が第1位にランクイン
http://youpouch.com/2015/04/22/263551/


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 常識外の行動というのはやはりイライラを煮沸させるもののようですな。

「道でイラっとする、他人の行動」の第一位は、だれもがやったことはあるんじゃないかと思われるあの行為。



 すなわち「横に広がって歩く」。



 都内では歩道が整備されている道も多いけど、一部を除けばどんなに広い歩道でも、せいぜい二、三人が仲良く肩をならべて歩いていればそれだけで占拠されてしまう程度。

 すれちがうのがせいいっぱいってあたりが大半なんじゃないかな、という印象もあります。

 そんな歩道でも横いっぱいに広がって歩いている集団とか、びっちり肩よせあってのろのろ歩いているカップルとか、だいたいどこにでもいる。

 イライラする。


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 腹が立ちますが、自分をふりかえってみれば、そんな行為など金輪際したことがない! などと「への字口」で吐き捨てられるような高邁な人間はそうそう存在いたしますまい。

 いきおい、イライラしたまま隙をうかがい、避けて通れるスペースなりが出現するのを待ってすばやく…

 …といったあたりが常道なのではないかという気がするけど、そういうケースではたいがい渋滞がまきおこっているし、迷惑をかけられている人々はだいたい全員同じことを考えている。

 いきおい、目はしの効く、すばやく動ける人間がまっさきにあいたスペースをすすっと確保し、すり抜けていく。


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 まあ渋滞を起こす側のグループに三人以上の人間がいれば、一人くらいは良識のあるヤツもいたりするので、道をふさぎきっている人間に注意喚起くらいはする場合もままありますが。

 たいして役に立たない場合も多い。

 さらに、形状記憶なんたらだの形態安定うんたらだののごとく、たいがいすぐに元の状態に復元いたします。

 始末に終えませんな。



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 居酒屋がある道路などに多い現象ですが、私は店の前で大挙して群がって盛り上がってる一団にも腹が煮えくりかえります。

 迷惑この上ない。

 これまただれもが身に覚えのある行為なのカモしらんが、正直、当事者であってもたいがい煮沸された怒りが脳天からピーと音を立てて噴出しておりますよ。私の場合は。




 残念ながら、その噴火模様は私の心の中でしか鮮明ではないため、たいがい黙殺されていますがね。(`▽´)

 そこがまた腹わた煮えくりかえる。(`▽´)



 酒に酔っていようがいまいが、「盛り上がる」という状況そのものが集団を酔わせて傍若無人にふるまわせる効果があるらしく、こういう集団は時間・場所を問わずどこにでもいる。



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 居酒屋であれば、店内からすでにこの状況は始まっている。

 たとえば店側から「閉店時間です」といわれてもこういう集団はまったく動かない。

 混沌としたコミュニケーションの渦が雲霞のごとくもんやりと無秩序に漂流するばかりで、良識ある数人が退去をうながしても全体がまったく理解していないので動こうとする気配すらない。

 恐竜のごとき愚鈍さであります。

 長椅子にくつろぐジャバ・ザ・ハットのような融通のきかなさであります。




 ようやく動きはじめても秩序とは無縁のだらだらさをひきずりながらなので、席を立ち、下足箱から靴をとりだし靴をはき、エレベーターのボタンを押して階下に降りるだけのことすら異様に長尺を要する。

 全員が階下の道路に吐き出されるまでにも常識では考えられぬほど多量の無為な時間が浪費される上、今度は路上で歩行者自動車の進路をふさぎ切って無意味な立ち話が展開されることとなる。




 たいがいこの時点で、二次会にいく人間と帰宅する人間はふりわけられていたりするものですが。

 不思議なことに、次の目的地に向けて動きだす様子は一向に現れない。

 快適とはいいがたい屋外の路上で、何度もクラクションをならされて縮小しながら気がつくと性懲りもなく膨張していたりする。



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 私は子どものころから人間同士の形成する「輪」からは、きわめて自然につまはじかれてきた人間であります。

 だからこういう傍若無人の輪の内側に入っていること自体がまずないし、仮に入っていても泥酔に近い状態でない限り周囲の状況がたいへん気になる。

 いきおい、のんべんだらりと雑談に加わる気にもなれず、はらはらイライラしながらほぞをかんでいる。

 こういう集団を誘導する気も力量もないから、だいたいわれ関せずと集団から少し離れた場所で、自然に動きだすのを待つだけですね。




 もちろん帰宅組に入っている場合はまっさきに別れを告げて移動を開始します。
 つきあっちゃいられん。(`▽´)

 場合によっては、別れのあいさつすらせずフェードアウトすることもある。

 まあ積極的につるみたくない義理参加の集団に限りますがね。



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 名残惜しいという感覚がわく場合もないではないが、だいたいはとっとと一人に(あるいはきわめてごくごくまれになら、二人っきりに)なりたいという気持ちのほうが勝ります。



 朝までこの輪の端にでもいたい、というようなステキな集団もたまにはありますがね。

 いや、それも最近はめっきりないな。




 寂しい?
 いや、それほどでも。
 年齢のせいか、わずらわしさのほうが勝ちますし。

 もともとどんな集団でも弾きだされる側の人間なので、たまにそうならないことがあっても遠からずうんざりして自分から外れてしまうことすらあるし。(`▽´)

 積極的にそんな集まりをさがして入りたいなどという気にも、もうさらさらならないです。






 寂寥感がただよってますか?
 たしかにそのとおり。

 まあつねに周囲にだれかいないと気がすまない人間の存在も知っていますが、そういう人間になりたいとも思わないです。

 一人でも、集団でも楽しく幸福に時間を過ごすことのできるのが理想ですが。

 おそらくその理想はかなわない。

 せいぜい集団でもそれなりに有意義に過ごせるくらいで充分です。

 なんか思わぬ深部に着地してしまったな。(`▽´)



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「道でイラっとする、他人の行動」ではほかに、唾や痰を吐く行為やゴミのポイ捨て、道を譲らないなどといったものがあげられています。



 ははは。

 痰はよく吐きますね、私は。
 一人でいるときに限るし、吐くのも側溝にではありますが。




 まあ知り合いには見られたくない姿であることはまちがいないです。

 でも逆にききたいんだけど、痰が喉にからんだとき、みなさんはどうしてるんですか?

 呑んでるの?

 そうせざるを得ないだろうけど、それはそれで気持ち悪いじゃん。



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 ゴミというか、空き缶。
 基本的に自販機横のくずかごをさがす。

 ただし、くずかごを設置していない自販機も大量に存在する。

 スペースがどうしても捻出できない、というようにもたいがい見えないので、公共に奉仕する意志がないものと見なしてこういう場合は自販機上やわきに放置することも多いです。わざと。

 設置している人間が処理する義務がある、と考えているので。
 鼻もちならんですな。(`▽´)
 ロクでもないク×親父だ。






 放置自転車の篭にそっと降下、というのもよくやる。

 これには憤りを感じるかたも多いでしょうが。

 放置している以上、常識がどうこういうのはどちらも身勝手の範疇、ということでお返しいたします。

 鼻もちならんですか? (`▽´)
 ざまあみろだ。

 もちろん、私が自転車を放置していた側だとしたら怒りを沸騰させますがね。(`▽´)



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 道を譲らない、というのは。
 場合によりますかね。

 相手のたたずまいというか態度によっては、わざと譲らない場合もありますね。

 そっちが譲って当然、みたいな顔つきをしている相手だったりとか。

 あるいは、狭い道をいっぱいに使って平気でならんで歩いているカップルとか集団だったりした場合には。



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 ニュース記事の最後にある「突然止まる」。

 これはホントに危険だし、ホントにどこにでもいるしだれでもやる。

 傍若無人そのものです。

 悪意がなさげなのがよけいに腹立たしい。



 止まる、のほかに、急に方向転換、というのもちょくちょく見かけます。






 こういうのに腹が立つのは、自分もかつてはやったことがあるからだし、以降は他人にめいわくがかかることを理解してできるだけやらないようにしているからなんだろうな。

 自分がこれだけ気をつかってるのに、こいつは…!

 …と、煮えくりかえった腹わたをそいつの頭上からどどどとひっかぶせて赤熱するマグマのごとき灼熱地獄の中でそいつがのたうちまわって苦悶しつつ後悔にさいなまれながら絶命していく姿を想像することで気をまぎらわせていますが、だいたいあまり効果はない。(`▽´)



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 今日は感情からわき出てくるものが多かったせいか、いつもにも増して冗舌かつ長尺になってしまいました。

 途中放棄の可能性にびくびくしつつ陳謝いたします。(`▽´)






 別に、自分の命に別状があるわけでは(たいてい)ないし、相手に攻撃の意図があるわけでも(たいてい)ないことは、理性で考えれば明白なんですがね。



 人生と己の理不尽にさいなまれつつ本日はこのへんで。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~




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