2015/05/06

他者はあなたをどう見ているのか? …に関わる危険な問題提起


 さあ、昨日にひきつづき、本日もダヴのCM動画を。
 青木無常でございますよ。



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 とはいっても、本日は問題提起をいたします。

 まずは、美に関するダヴのCM動画をご覧下さいませ。↓


ダヴ リアルビューティー スケッチ



 警察で長年勤務してきた男性の仕事は、証言に基づき似顔絵を作成することだった。

 そんな男性が、同じ似顔絵でありながら警察で行っていたのとは似ても似つかぬ仕事にたずさわることになる。

 描くのは女性。

 カーテンで隔てられてお互いの顔は見えない。
 カーテン越しに、男性は女性にいくつかの質問をする。


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 たとえば「あなたはどんな髪型をしているのですか?」

 女性は、自分の思っている自己イメージに基づいて、男性の質問に答えていく。

 その途上で、何も知らされていなかった女性の側も、男性が自分の似顔絵を描いているのだと気づいていく。



 顔のりんかくは?
 あごの形は?
 一番目立っている顔の特徴は?


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 質問が際立たせていくのは…女性の抱いているコンプレックスが反映された、負の自己イメージ。

 大きすぎるあご。
“太った”丸顔。
 しみやおでこの広さ。

 否定的な表現に基づいて描かれていく肖像は、彼女たちのコンプレックスをそのまま反映している。



 だが、招かれた女性たちは控え室で、待っていたほかの女性と親しく話す時間を得る。


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 そして男性からは別の質問も受ける。
 …待合室で会った女性の顔について。



 すっきりした顎のラインがステキだった…
 きれいな目で輝いていた…
 かわいい鼻だった…



 否定的な自己像とは対極をなす、あたたかいイメージもまた忠実にキャンバスに再現されていき…



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 自己卑下にみちたイメージに沿って描かれた似顔絵と、あたたかい他者の視線に拠って描かれた肖像…

 同じ人物を描いたはずの二枚の絵は、まるで印象がちがっていた。



 そして、他者の視線を透して描かれた自分の肖像を目の前にして、彼女たちは自分では気づかなかった自分の美しさを発見する…。



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 昨日の動画と同じく、きわめて美しい。
 心を打つ演出でもある。

 こめられたメッセージも同じだろう。

忘れないでください。あなたは自分が思うよりもずっと美しい。
  この点について、否やをとなえるつもりも特にない。



 問題は…だれもが自分を、それほど好意的に見てくれるかどうか、だ。



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 小学生時代を思い出してほしい。

 素直に美点やすぐれた点を誉めそやす小学生が、どれだけ存在した?

 中にはそういう児童もいたかもしれないが、彼らはむしろ醜悪な面、欠点、悪い意味で突出した部分にこそ、より目を奪われてはいなかったか?



 マイナスの評価を「悪意なく」下す人間も少なからず存在する。

 特に子どもはそうだ。


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 美点よりは欠点のほうが目立つし、おもしろい。
 子どもはそこを容赦なく、いや、むしろ積極的についてくる。

 少なくとも、日本人の大部分が、そんな子ども時代を経てきたのではないだろうか?



 このCMにはその視点が完全に欠落している。

 もちろんイメージ戦略なのだから当然のことなのだろうが、受け取り手側がそれを失念するのは危険かもしれない。



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 私なんて、美しさのかけらもありません。

 そんな自己イメージを抱いてしまうのも、謙遜の美徳のみならず。
 このCMを見るとむしろ、そんな残酷な子ども時代の傷が、その根底には抗い難くひそんでいるのかもしれない、とすら思えてきてしまう。

 このCMの中のきれいごとの世界のように、だれもが好意的に自分を評価してくれるのなら世話はない。

 現実は、どちらかという逆の場合のほうが多いかもしれない。

 もちろん、子どもに限らずとも。

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 否。
 それはわからないだろうか。

 自己イメージの改変に成功できたとしたら、現実もまたそれに伴いかわっていく…のだろうか?



 ともあれ、この程度の示唆で過去に受けてきた傷が簡単に癒えるとも思えない。

 むしろ一時的な、そしてイージーな勘違いが怖い。



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 ま。
 おれは美しいがね。確実に。(`▽´)



 鏡に見とれてくるので本日はこのへんで。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~





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