2015/01/24

普通のクラシックなアメリカ映画に観えてしまうオリジナル劇伴は『2001年宇宙の旅』の真実を暴露する


「暴露する?」と最後にハテナ付けようとしてやめた。
青木無常でございます。

だって、弱気じゃん。蟷螂に斧ふりかざすんなら、
せめて強気でいかなきゃな…と思い直して
あえて省きました。これでこそ青木無常様。( ̄ー ̄)



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つーわけで、暴露しますよ。『2001年宇宙の旅』の
裸の王様っぷりを。

は? もちろん個人的意見だよ。世界が認める
超実力派監督の超名作映画にこのブログから
叛意ののろしをあげたとして、同意すら
いったいどれだけの人間がしてくれるものやら。

ま、それだけ世間の迷信ぶりが甚だしい証左である、と
青木無常様は思うがな。( ̄ー ̄)



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というわけで、まずはネタ元のニュース記事。


GIZMODO 2014.12.31 07:00
映画「2001年宇宙の旅」で使われなかった幻のサウンドトラック
http://www.gizmodo.jp/2014/12/2001_2.html


みなさんご存知の『2001年宇宙の旅』の
劇伴音楽は、リヒャルト・シュトラウスや
「美しく青きドナウ」などの既存のクラシック音楽が
使われておりました。

つか、メインはリゲティなのかな、むしろ。


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ともあれ、それがかの映画の格調高い雰囲気をより
高めていたわけであります。

…が! 上のニュースによると実は!
通常の映画と同様、当初は普通に
作曲家が雇われていて、普通にオリジナル楽曲が
作成されていたらしい、という驚愕の事実が!



はい。ございますよ、動画も。もちろん
ダイジェストというか、テスト版のようですが。
こちらです! ↓


2001 - A Space Odyssey - Alex North title



アレックス・ノースという作曲家のかたが作成された
音楽なんだそうです。なんつーか、いかにもあの当事の
映画に使われていそうな音楽、というか。もすこし
正直にいってしまうと、なんか普通。

少なくとも、あの哲学的と称される不思議な映画の
格調高い雰囲気とは、まるで別もの!

…に、観えてしまう不思議。(`▽´)



で、キューブリックはノースに無断でこの劇伴を
ボツにし、格調高いクラシック音楽を要所要所に
使用したみなさまよくご存知のあの映画ができあがった、と。

ちなみにノース本人も試写会まで
そのことは知らなかったらしい。ひでえ。


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キューブリックはいろいろと職人肌というか
芸術家肌というか、周辺の人間には非常識であったり
めちゃめちゃな対応をしていたという噂には
こと欠かないようですが、これもまさしくそう。

連絡くらいしてあげなさいよ。スタンリー。

まあ故人に届くはずもありませんがね、そもそも。(^_^;)
あん? 生きてりゃ届いたとでも思ってるのか? ってか?
おれが届ける云々以前に、彼の生涯にわたってさんざん
いわれまくってたことだろうさ。(`▽´)



まあご視聴くだされば同意していただけるかと思いますが、
この音楽だったとしたら確かに、評価は若干さがっていた
カモしれない…というくらい、なんか普通。(^_^;)

その意味では、キューブリックの判断は正しい。



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ただね。
ここまで“普通”ではないにしろ。

私はつねづね『2001年宇宙の旅』は
不当に高すぎる評価を受けすぎている、と
思ってきたものですから。

…という話は実は、すでに某所で語っております

のでくわしくはくりかえさないけど、
概略かいつまんで話すと、映画後半部の
奇怪な映像が延々とつづく例のトリップシーン。

あそこらあたり、なんの説明も付与されないまま
美しく神秘的で謎めいて見えるような
まったく意味不明な映像が延々と流されることによって
世界中がさまざまな解釈で議論の嵐を巻き起こしました。


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おそらくは現在でも同状況はつづいているでしょう。

いわく、何か哲学的な意味があのシーンには
隠されているのではないか、とか。

キューブリックが物故してからずいぶん経ちますが、
そもそも存命中もそれに対する回答は
あったのかなかったのか。なかったんじゃないかな。

どうあれあのシーンがあるからこそあの映画は
単なる名作をこえた、記念碑的な永遠不滅の不朽の
名作としての地位を、決定的に運命づけられた
のではないか、と私は解釈しております。


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けど、あれ単に予算もしくは技術の不足による
ごまかしの映像に過ぎない。

…つーのが、私のいいたいこと。

断言してしま…うのはちょいとムリだけどさ。
まあ予算だか技術だかの不足を、あれだけの
映像で“表現”してしまえる底知れなさこそ、
キューブリックたるゆえん。だとは思います。

ただ物語作成に関わったアーサー・C・クラークは小説版で、
あのあたりのシーンに該当する部分にも
明確な意味づけをきちんと行ってますから。


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むろん、クラークの原作からして格調の高さは
凡百のSF作品とは段違いでもあるし、思考の
深さを誇ってもいる以上、かの映画を“哲学的”
と評するのもむべなるかな、ではありますが。

でもあのシーンは。

手抜き、といってしまっては暴言に過ぎるでしょうが、
クラークはむろんのこと、キューブリック本人でさえが
本来計画していた表現とはちがう内容に
なってしまったらしい…と。



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そもそもあのシーンは“門”としてのモノリスを
通過したボーマン船長が、神にも等しいほど進歩した
異知性体と遭遇し、人類を超越する存在(の萌芽?)と化した…

というのが、きわめて単純化してはいるけど、
クラークの小説版で語られている内容。

実際、小説版の描写にしてからがきわめて
映像化しにくい内容ではあるけれど、さまざまな
階梯を経てボーマン船長が異世界の驚異を
つぎつぎに目撃していくシーンもきちんとある。



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それに。
だっておれ見たことあるもん。

ソースをまるで覚えていないので、
根拠は甚だ薄弱つーかないに等しくて
まったく申し訳ないことではあるのだけど。

なにかの雑誌だか記事だかで。

あのシーンは、時間的もしくは予算的あるいは
技術的な制約で、当初登場させる予定だった
エイリアンを用意できなかったとか、
そういう内容の話。見たことあるもん。

だから急遽ああいうシーンになったんだって。


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もちろんエイリアンっつってもギーガーの造形した
性器と頭蓋骨と機械と臓器を思わせる形態の、宇宙船に
潜んで乗組員をつぎつぎと屠っていくあのエイリアンの
たぐいではないだろうことは明白だけどね。

(もちろんギーガーのエイリアンもまったく別の意味で
すばらしいものであることもまた明白ではある)



いまネットでソースさがしてみたけど、
調べた限りじゃそういう記述はどこにも
見当たらなかったんだよなあ…

切歯扼腕。(-_-メ)



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まあWikipediaとかも見てみると、当初は
作品解説のナレーションを入れる予定だったとか
書いてあるし、キューブリックが戦略的にわかりやすさを
オミットしていることはまちがいない。

もちろん名作だしおもしろいしすごいことは
私も積極的に認める。わけがわからないとか格調が
どうこうでこの映画を観ていないとしたらもったいない。

けど、キューブリックの作品はほかのも
たくさん観てるけど、どれもわかりやすいし
おもしろいし斬新…ではあるが、この映画のような
わけのわからなさとはどれも無縁。


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もちろん、内容の深さ云々というレベルの
話とは別ではあるけどね。

どうあれ、意味不明であるがゆえに
人の好奇心を刺激して却って拡大解釈を招く
という現象をまきおこしているのは、少なくとも
キューブリック作品ではこの映画だけなのではないか。



従ってその原因はすべて、当初の計画どおりに
エイリアンを出現させる余裕がなかったが故の
思わせぶりな映像表現に集約される!

…などと断言するつもりは、もちろん毛頭ないけどさ。


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でもここに負う部分も、少なからずあるんじゃないか、
とはゲス勘してますよ。ずっと以前から。

まあ、このあたりの不足を完璧主義者のキューブリックが
激しくフラストレーション感じて、己の無意識の不満を
糊塗するためにわざとわかりにくい表現を多用した、
とか、そういうふうに考えるとそれはそれで…

…わしらのような凡人には痛快であったりも
するカモしらんが(^_^;)。



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ま、この場合の痛快は、その直後の自己嫌悪と
セットになり兼ねないので、危険すぎる領域では
あるけどな! (`▽´)



というようなことを、ノースの音楽で改めて観た
『2001年』の冒頭部分から、ふとこれも改めて思い返した…

という話である。(^_^)



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あんまりかいつまんでねーな…(^_^;)。スマソ。_(_ _)_

反論歓迎。ただし、クラークとキューブリックの作品は
別ものである、という点では平行線にならざるを得ないので
ご遠慮いただければ幸いである。

確かに別ものであることはクラーク自身も述べてはいるが、
映画の成立経緯からしても、本質的な部分においては
両者のあいだの齟齬はどこにも見受けられない、と
私は思量する次第であるからして。



とりあえずご意見お待ちしつつ本日は以上。
最後まで読んでくれてありがとう。
それでは、また~(^_^)/~~




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