2012/10/06

カタルシス不足で意味不明な最終回>『マジすか学園3』


ご訪問、コメント、ありがとうございます。
青木無常でおじゃりまする。



さてさて。
とうとう迎えてしまいましたよ最終回。
今日まで毎週金曜日を楽しみに待つ毎日も
とうとう終わってしまいましたが。

なぜこんな残念な結果に(T_T)。

いやはや。

まあいつもどおり、ネタバレ満載で
ございますので、
これまたいつもどおり、
第十二話未見で見るつもりでしたら、
この先はまだ見ないでくださいね。

まあ、見てもそんなに支障は
ないかもしれないですが(^_^;)



 ☆ピースは愛情飢餓の奴隷

まず、ピース(木崎ゆりあ)は
プリズンの手先というどんでん返し。

実をいうと、いろんなところで
かなり早期からこれを予測していた人は
たくさんいたし、私もそれを見ていたので。
意外感はあまりなかったですね。

ただまあ、ここはあらかじめ
ネタバレしていたとしても、
楽しめる部分ではあるとは思います。

ちょっと意外だったのは、
女子高生のヤンキーに殺されたという
ピースのお兄さんと、
所長の息子が同一人物だったこと。

つまり、所長とピースは親子で、
だからピースも“プリズン側の人間”
であることが宿命だった、と。

で、所長は息子を溺愛する反動とばかりに、
娘にはいっさい愛情をそそがなかった、
というようなことが暗示されておりました。

ピースは、母の愛を得たいがために、
人殺しも辞さない“プリズンの走狗”を
引き受けていた、
といったところですかね。

にも関わらず、最後まで母の愛を
得られることはなかった、と。


 ☆歪んだ愛憎のかたまり

で、所長は結局、息子の恨みに、
というより自分の内部の怒りと憎悪に
つき動かされて、息子を殺したのと同じ、
ヤンキーの少女たちに過酷な境遇を
押し付けるべく、プリズンを運営していた、と。

……。

なんか、どうもとってつけたような
設定、という感がどうしても拭えないです。

ノブナガ(松井珠理奈)が所長の、
そんなプライベートな事情を、
全部知っているっぽい雰囲気だったのも、
なぜなのかは説明されなかったし。



で、結局、殺人まで犯すほど
従順だったピースは、
最終的に母を裏切り、友情をとる。

んん~。
それを選ぶ過程が、
裏切り者だった自分を、
仲間たち全員がいまだに信頼し、
気づかっていたからだ、と。

まあその前に、裏切っていたと知っても、
パル(島崎遥香)はピースを許し、
受容していた、という
展開もあったのですけども。

ここもどうも、腑に落ちない。

いや、あえて目をつぶって、
感動してあげてもいい部分では
あるといえなくもないんだけど……。


 ☆そもそもピースは調達係

プリズン側の人間だったわけだから、
いろいろなものを手に入れることのできる
調達係として優秀だったのは当然。

ただ、初期のテツヲ(阿部マリア)の
セリフからしても、
ピース自身のセリフからも、
単に便利だから重宝されていただけで、
そんなに“強い友情”で
みんなと結ばれていたとは、
どうも想像しにくい。

実際、ウルセーヨ(島田晴香)やテツヲには、
ひどい目にあわされているし。

ダース(大場美奈)とのからみは
ほぼ見られなかったので、
想像の余地すらない。

小耳(矢神久美)・なんてね(木本花音)・
名無し(川栄李奈)とは、
後半仲良くなっていく描写があったので、
ここはOKではあるのだけど……。

唯一、ノブナガの
「やっと入ったな。ハブに」
というセリフだけが、
妙にしっくりきたのが、逆にものすごく不思議。



ただ、以上の部分は、受け取りかたで
どうにでも動く部分といえばいえなくもない。

致命的なのは、結末のつけかた。


 ☆バランスを欠いた決着

名無しが看守長をスタンガンで
ご丁寧に二回も食らわせたのは、
最終回にふさわしい処理のしかたでした。



けど、狙撃班まで繰り出して
パルたちの逃走を阻止しようとした所長が、
最後の最後で
狙撃許可を出さずに自殺。

いや。
意味がわかりません。

まあ確かに銃を持った多数の人間が
壁になって立ちふさがったりしたら、
その銃を撃たせないことでしか、
ハッピーエンドにはできませんけど。

所長の心の中で、
いろいろな葛藤が渦巻いて、
結局殺害命令を出せないまま自殺、
と、理屈をつけることはできますけど。

それでもダメポイントはあるわけで。

最終的にパル、ピース、名無しの三人以外は
看守たちにとらわれてしまう。
パルたち三人は、囚人たちの解放を
胸に誓い、外界に出て行く。

という結末がお粗末にすぎる。

そもそも、所長の許可がなければ、
パルたち三人が勝手に敷地の外に出ることすら
制止できない看守たち。

というシステムを最後に
露呈させてしまった以上、

他の囚人も全員
事情は同じ
はず。

パルたち三人と同じように、
単に堂々と、プリズンを後にするだけで、
全員無事にシャバに出られる――
ということに、論理的に考えればなってしまう。

まあ正規の手続きを経て
シャバに出たわけではないので、
逃亡犯として手配されるだろうけど。

でも潜伏するなりはできるし。

というわけで、
必ずみんなを助けにくる、と
パルたちが誓えば誓うほど、
全体の事情を把握してしまっている
われわれ視聴者にとっては
滑稽に過ぎる状況設定にしか見えてこない。

最悪、とまではいわないけれど、
どうにもお粗末な結末、と
言わざるを得ないです。


 ☆よかった点

まあちょっと感情を補正すべく、
よかった点を最後にあげておきましょう。

前回のヒキで、
メッシ(高橋朱里)の腕輪が点滅した件。

ここらあたりも、予想の範囲内とはいえ、
実はとっくに腕輪のシステムは解除されてて、
第二ステージはプリズンの機密データを
ハッキングすることだった、という逆転劇。



前回は若干弱気だったメッシも、
元通りの余裕たっぷり、
嫌味たっぷりのキャラを取り戻し、
鮮やかにどんでん返しを演出。

気持ちいいです(^-^)。

松井珠理奈も、前作の不遇ぶりに比して
存在感たっぷりの役を与えられ、
それを演じ切った感がある。

機密データを名無しに託して、
盾となるハブとマングースの面々、
ひとりひとりの映像描写も
非常に個性にあふれていておもしろい。

定番とはいえ、走る名無しと
それを支援する仲間たちの
映しかたも美しく感動的。


そして、死んだかのような描写もあった
ジョビジョビッチ(村重杏奈)を含め、
全員がとりあえず無事で、
パルたちの帰還を信じている終わりかた。



というわけで、
とても楽しみに過ごすことができた
三ヶ月間であったのは、
間違いなしの事実でありました。

堪能しました。
いろんな意味で(^_^;)。

ふむん。

来週から、金曜日の楽しみが
激減しちゃうなあ。



物語って、やっぱり偉大だと思う。



というわけで、本日はこのへんで。
それでは、また~(^-^)/~~





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