2012/09/29

奇妙にセオリーに沿って展開する「マジすか3」第十一話


ご訪問、コメントありがとうございます。
青木無常でごじゃります。



さ、毎週恒例の『マジすか学園3』への苦情、
もといレビューの時間がやってまいりましたよ(^-^)。

今回も、前回に引き続き、
伏線がまるで消化し切れてないまま
物語が怒涛の勢いで展開し、
来週の最終回に向けて一気に
加速しておりますよ。

しかし、不思議なことに、
今回もおもしろいのです。
しかも、相当。



以下今回も、もちろん
ネタバレしまくりです。
これから見るつもりだったら、
ここから先を読むのは
絶対に第十一話を見てからにしようね(^-^)。


 
 ☆ハブ&マングース、共同ミッション


ノブナガ(松井珠理奈)が中心となって、
プリズンに対抗すべく、
ついに結束した
ハブとマングースの面々。

捕われた三人を除き、
グループに別れて
プリズン無力化ミッションに乗り出す。

所長は、
パル(島崎遥香)とノブナガの
確保に固執するあまり、
常に後手にまわってしまうことになる。

ノブナガを慕っていたダース(大場美奈)と、
そしてノブナガとの決着を望むアンニン(入山杏奈)の
三人がチームを組み、
“プリズンの心臓”をとめに向かう。

すだち(市川美織)、ショッカク(加藤玲奈)、
ジョビジョビッチ(村重杏奈)は
囮として看守を霍乱する役目を担う。

名無し(川栄李奈)は
ヤギ(永尾まりや)、メッシ(高橋朱里)と組んで、
コンピュータのハッキングに。
バンカー、ウルセーヨ(島田晴香)、テツヲ(阿部マリア)の三人が
その防波堤として立つ。

概要はこんなところか。




 
 ☆伏線不足で空々しいメッシ・ヤギと名無し


で、前回詳述したとおり、
今回も伏線がけっこうダメダメ。
逆に言うと、いいところもある。

いいところは後半で書くとして、
ダメダメな部分から苦情を(^_^;)。

メッシ、ヤギコンビと名無しが
行動を共にするのはともかく、
三人の間に、友情のようなものを
無理やり芽生えさせている描写があるが、
無理がありすぎるでしょ(^_^;)。

名無しはヤギに一方的にリンチを受け、
せいいっぱいの反抗を示したものの、
ヤギもメッシもそれに対しては
嘲笑を下したのみ。

パルが乗り込んでくるが、
火種に発火させただけで、
仇を討ったわけでは全くない状態。

名無しがメッシやヤギに
友情を感じるいわれはまるでなし。

メッシ、ヤギ側にすれば、
弱いなりに抵抗を示した名無し(となんてね)に
内心、けっこう根性あるな、とか
実は感じていた、というような設定なら
これも結構無理やりではあるが
ないでもない。

ただし、そういう設定なら
そういう描写を視聴者にわかるように
提示することが前提なので、
今回も完全に失格。

従って、前回と同様、描写不足の感は
きわめて明からさま。



 

 ☆唐突なバンカーの“いいひと”化


コンピュータ室へ入る段階で、
バンカー(山内鈴蘭)がメッシとヤギに
「ここはおれたちが」と、
力強くうなずいてみせる。

これも空々しすぎる。
メッシ・ヤギコンビはバンカーのことを
明らかに蔑んだ扱いをしていたし、
バンカー側も腹にすえかねた様子。

好意的に解釈すれば、
互いに牽制し合いつつも
正面切ってぶつからずにいたのは、
互いの実力を警戒していた=認めあっていた、
というように強引に解釈して、
補正することもできなくもないが、
そこまでしてあげる気にも、どうもならない。

というか、バンカーを格下扱いに
“下げ”たことで、パズルのピースとしては
非常にいびつになってしまって、
どこにも収めようがなくなってしまった、
というのが正確なところかもしれない。

無理やり“いいひと”化演出も、
苦肉の策と考えれば充分に納得がいく。

 
 ☆矢神久美と木本花音が出色の演技




一方で、よい部分は、
パルとミユ(竹内美宥)の展開。
ノブナガ、ダース、アンニンの関係。
ダースの小耳(矢神久美)への想い。


そして小耳から全員へ発される、
強烈きわまる魂のメッセージ!

それぞれの“絆”が各所で描かれていることが、
それぞれの場面で充分に活きてきている。

特に、小耳が看守長から
拷問を受ける場面。

鬼気迫る矢神久美の迫真の演技。
放送される小耳の絶叫が、
各所に散ったメンバーたちの耳に届けられ、
それぞれの想いが際立つ。

同時に、メッシがサーバーを
破れない、と弱音を吐く。

そして、看守長が憎々しく
「助けを請え」と要求するのへ、
“痛みに弱い”と公言する小耳が
断固とした抵抗を見せる。

さらに、人形がなければしゃべれなかった
なんてね(木本花音)が、
身を挺して小耳をかばいながら、
パルに向けて魂の咆哮を叫び上げる。



弱冠十五歳の木本花音も、
魂をうつ渾身の演技だ。

SKE勢の面目躍如といったところか。

それを受けて、名無しが
メッシに激を飛ばし、
常に余裕たっぷりで傍観者的立場から
薄笑いを浮かべつづけていたメッシも、
感情むきだしにして再トライする。

背後を守るバンカー、ウルセーヨ、テツヲの
奮闘するシーンがさしはさまれ、
アンニンのハブを認める発言に、
ダースもまた「今頃気づいたのかよ」
と応える。

小耳の咆哮を起点に、
一気に熱い展開が繰り広げられる。

今回の大きな見所のひとつだ。

そしていよいよ、ピース(木崎ゆりあ)が
随所で怪しいそぶりを見せはじめる。

 
 ☆ジョビジョビッチの見せ場もついに!


今までロシア語で周囲を煙にまく以外、
活躍の場がなかったジョビジョビッチも、
今回はついに立ち回りを見せてくれる。

最初のバトルで看守を倒したのは、
プロレス技の“ファイナルカット”か?

そう思うと、膝蹴りも
シャイニングウィザードに見えてくる。

あまり頼りにならないすだちとショッカクを
ぐいぐい引っ張って進む。
村重杏奈も、目力や声の張りなど、
ただものではない片鱗を見せている。

ふだんの村重をまったく知らないので、
どれだけ演技なりが入っているのか
よくわからないのが少々残念だ。

すだちとショッカクを逃がすため、
体をはって追っ手を食い止め、
看守に囲まれるジョビジョビッチ。

(ここも伏線不足のきらいはあるが)
すだちが「マングースの意地、受け取りました」
と告げるのへ、ニヤリと笑ってみせる顔の
決まってること。

ハーフらしい美人顔が実に映える。
期待の新人なんだろう。

同時に、第一段階を突破したことを
無線でメッシが知らせる。

ヤギの存在感も、
『2』とは格段の差だ。

 
 ☆ノブナガとパルが中枢に迫る


ダースがノブナガに
「今度は私の背中を見送ってくれ」
という言葉に想いの丈を乗せ、
アンニンもまた「ケリ、つけようね」と
告げる。

大場の演技が若干ふわっとしてるが、
三人の大物が存在感を示すシーンだ。



一方、重なる激闘に、力つきていくミユ。
「少しは圭太のマジに応えられたかな」
微笑みながら告げるミユを
パルは抱きしめる。

竹内美宥も、
涙を目にいっぱいにためる演技。
今回の脇役たちは、みなものすごく
演技に熱が入っている。

それだけに、島崎の大根ぶりが
どうも目についてしまう部分も
なきにしもあらず、だが(^_^;)。

 
 ☆そしてついにピースが動き出す


なぜか拷問を中止して立ち去った看守長を
見送った三人だが、不意にピースが、
いつのまにか足の捕縛を解いて立ち上がる。

調達係として重宝されながらも、
実力的にはみそっかすと目されていたピースが、
みごとな足技で駆け寄る看守二人を秒殺。

呆然と目を見はるしかない
小耳となんてねをよそに、
あれだけ愛想のよかったピースが、
氷のような無表情で手の戒めも解く。

鍵束を放り出し、二人をおきざりにして
部屋を出るピース。


そして所長の居室に、
ついにノブナガが踏み込む。

死んだ息子は所長の行為を喜ばない、
と告げるノブナガに、
所長は激しく反発する。

不良品の一個や二個、失っても
問題はない、と、インターフェースを操作する所長。

メッシの腕輪が、警告を発し始める。



パルに合流したピース。
これまで、ピースはパルに、
気分を変えるためと甘いものを
分け与えてきた。

そんなピースが、不気味な表情で、
幸せな気分になりたかったら、
甘いものが一番――そういっていたのは、
彼女の兄だったと語り出す。

その兄が、ヤンキーの女子高生たちに
だまされて殺されたと告げる。

ふだんのピースとはうってかわった、
冷たい表情で。



豹変するピースを演じる
木崎ゆりあの演技も、鳥肌ものだ。



 
 ☆物語のセオリーは踏んでいる


とりあえず、なんだけど、
所長が真っ先に切り捨てにかかったのが、
メッシというのがきわめて非論理的。

この面子の中で、一番使い勝手がいいのは、
メッシ以外の誰でもないでしょうに。

ハッキング自由自在のメッシなら、
商品としては最有力候補。
単なる殺し屋の“クリーナー”なんぞより、
よっぽどつぶしも利くだろうに。

という部分で、すでに破綻ぶりも明白。


こういう部分も含めて、
伏線や設定さえきちんと構築されていれば、
今回の展開は完璧といっていい。

私の好きな“最凶の敵は最強の味方”
パターンも盛り込まれている。
反目しあっていた者どうしが、
横にならび立つことによって
認め合う。

王道なり。

弱さを乗り越え、限界をこえて
抑圧者に敢然と意志を示す。

その心意気が伝播し、
力となり、危機を乗り越える。

仲間のために己を投げ出し、
成功を信じて倒れていく者たち。

王道なり。

そして、もっとも信頼していた仲間が
憎悪を秘めた裏切り者だったこと。

まさしく王道。

出来がよすぎる。
伏線さえ、きちんとはられていれば、だ。
それだけに、物語の構築のしかたが、
あまりに歪であることに対して、
忸怩たる想いを禁じ得ない。


やれやれ。
である。
脳内で補正するしかない。



ありがたいことに、
私は物語をつむぐ者だ。

だから不満も憤りも、
すべて私の物語として
語りなおすことができる。

腑に落ちない胸のうちの何かが
いつか形をかえて
物語として再生することだろう。
その時を待て。

いつになるかはわからないが(^_^;)。



ともあれ、最終回も
たいへん楽しみです。

来週が待ち遠しい。
奇跡的に、これだけは最後まで
維持されました。

幸せなことであります。



というわけで、本日はこのへんで。
それでは、また~(^-^)/~~




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