2012/09/15

演出の妙に救われた第九話―「マジすか学園3」(ネタバレあり)


ご訪問、コメント、ありがとうございます。
青木無常でごじゃります。



さて、今回の「マジすか3」ですが。

前回にひきつづき、
内容の薄さったらハンパない。

パル(島崎遥香)と
アンニン(入山杏奈)の対決に至る
状況を提示しているだけ――。

――にも関わらず、今回は楽しめた。
いったいなぜか!?

感覚のことなので、うまく言葉に
乗せられるかどうかわからないのですが、
とりあえず分析してみます。



で、いつもどおりですけど、
ネタバレしまくりです。
まだ見てないけど後で見るよって場合は、
この先は見ないでね。
よろしく~。



まず、前回、死にそうな顔で
「行き場が、ないんです」
と泣きついてきたミユ(竹内美宥)を
「自業自得」と突き放したアンニン。

そのミユが今回の冒頭で
看守長によって
コンテナ行きを通告され、
連れ去られる寸前。

アンニンが制止する。

憎々しげに
「なにいってんだよ!」
という看守長に
「マングースだから」
と、態度はクールに、
だが熱く口にするアンニン。

かっこいいですよねえ……。
ほれぼれする。



私は基本的に背の高い女性には
あまり興味がわかないんですが、
AKB48には例外がたくさんいる。

入山杏奈にも、このドラマを通して
だんだん興味が増してきています。

もっとも、こういう役どころは本来、
パルが担うべきところですが、
どうもそのへんがハブ側では薄い。

作劇の不足か島崎の演技か、
どちらが原因かはわかりませんが、
パルがチームのために戦う、
という雰囲気がいまいち弱い。

今回の話でも、そこは大きな
ウィークポイントとなってしまっています。

なんでかなあ。
これまでの各話を通して、
パルと他の連中との絆は、
きちんと描かれてきているはず。

なのに、どうも薄い。

比べると、アンニンの
頼れる親分感はかなり“来る”。

“絆”に関していえば、
マングース側では
ほとんど描かれていない。

にも関わらず、アンニンのセリフは、
“来る”ものがある。

ミユとアンニンの間には、
雰囲気だけとはいえ
それなりに交流はちらちらと
描かれていたので、まずはそれが一因。



あとは、漠然とした言い方しかできませんが
島崎と入山の
役者としての資質のちがい、
としか言えません。

入山が、演技がうまいとは
特に思えない。
滑舌がいま一歩だったり、
なんかふわっとしてたり。

どちらかというと看板どおりの
“大根”といった方が
正しいのではないかとは思います。

でも、入山からは、役の魂が
きちんと伝わってくる。

島崎にはそれが感じられない。

演技のよしあしなど
私にはわからないけど、
うまい・へたとは別の何かが
二人の資質にはあるような気がします。





で、マングース部分で今回は、
ショッカク(加藤玲奈)と
ジョビジョビッチ(村重杏奈)が
味を出している。

バンカー(山内鈴蘭)を
公然と“下”扱いする
ショッカクの性格の悪さ。

日本語が話せるくせに、
意味もなくロシア語を使って
場を無意味に混乱させるジョビジョビッチ。

前回まではジョビジョビッチの“仕掛け”は
自分の悪口を言われているようだが
確信のもてないバンカーと
まったく意味がわかっていないのに
わかったような顔で解説するすだち(市川美織)
といった形で機能していました。






今回は、だれも彼女の言ってることをわからず、
パルがマングースのアジトに出現する、
という一大事が起こっていることに
しばらく誰も気づかない、という形で
ジョビジョビッチひとりがしばらく
焦っているという構図となりました。



ま、もちろんアンニンは
最初から気づいてましたけどね。



パルはアンニンに、
チームのメンバーの
命を預かっていることについての
懊悩を伝える。

アンニンは命を預かる“怖さ”を
認めながらも、
マングースのために戦うと、
はっきりと告げる。

またこのシーンでは、
アンニンもまたノブナガに
認められた一人であることが示される。

ノブナガ(松井珠理奈)のキャラも、
活きてくるシーンでもあります。



また前回にも暗示されていましたが、
所長とノブナガのあいだに、
何らかの“関係”が示唆されている
……ような気がする。

アンニンの意志の強さ、
ブレのなさに圧倒されつつ
ハブに戻るパル。

ここで、オープニングでも
毎回繰り返されている
拳を突き出したハブメンバーの
“絆”のシーンが展開される。

パルは改めて、負けないことを誓う。

……の、ですが、ここもやっぱり
“弱い”ですねえ……。

一方、戻ってきたアンニンは
ミユに「いたんだ」と告げ、
ミユは
「だって……マングースだから」
と答える。

うっすらと微笑むアンニン。

パルとは対照的に、
こういうシーンが
ぴたりとハマってしまう。

本来は、逆、とは言いませんが、
ほぼ対等に、少しだけパル側が“強く”
決めなければならないシーンなんですが……。


で、物語のほうは、
カット割や音楽で対決への臨場感を高め、
アンニンもまた“クリーナー”候補として
所長に目をつけられたことが示され――





そしてノブナガ。

低劣な意趣返しに訪れる看守長に
期待通り、スタンガンを奪って逆襲。
看守長のキャラもきちんと出ていて、
快哉叫べるシーンです。



バトルの方は、圧倒的強さで
パルを這いつくばらせるアンニン。

勝負ついたか、という時に
“絆”のシーンを脳裏に浮かべるパル。

不屈の闘志で立ち上がる。

――と、立ち上がるシーンが
二段階になっています。
ここは時間稼ぎのようにも思えますが(^_^;)、
たとえそうだとしても、
演出でうまく見せていて、
今回は非常にいい雰囲気になっています。

ここでヒキ。

予告では、いよいよピース(木崎ゆりあ)が
正体(あれば、ですけど)を
現しそうなセリフもありましたね。




というわけで、やっぱり
うまく表現できない、というか、
私も定かにはわからないのですが、
今回楽しめた理由はやはり

1.演出の妙
2.入山の演技
3.キャラの細かい性格設定を活かしてるところ

といったところでしょうか。



メッシ(高橋朱里)の性格の悪さも
随所に出ていて、それが
粗暴だが単純なバンカーとの対比となり
非常におもしろくなっている。


ただし、ドラマ全体にわたっていえるのですが、
性格設定は“小さく”
活かされているだけ。

せっかく作った個性的なキャラ
「それぞれ」の活躍度が低いのは
残念といわざるを得ない。

また、メッシの性格の悪さが、
アンニンの「マングースのため」という
セリフから、説得力を奪っている面も
なきにしもあらず――
ではありますが。



というわけで、次回への期待が
少しだけ持ち直しました。



それにしても、バンカーはすっかり
雑魚キャラで定着しちゃいましたな……。



本日は以上です。
それでは、また~(^-^)/~~





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